テロリスト映画と日常社会の共有点について
映画「幽閉者」とテロリスト映画 > 日常社会との共通点

日常社会との共通点

テロリスト映画は、テロリストという特殊な立場にある人物の行動や生涯をモチーフとして製作されるので、人によっては、自分達の日常生活とは関係性が浅く、共感することが出来ないのではないかと考えて毛嫌いするケースも少なくありません。
しかしながら、テロリストという特殊な環境や社会に生を受け、専門の訓練や教育を受けたり、捕虜として捉えられて幽閉生活を余儀なくされたりするシーンを目の当たりにすることによって、平和な日常社会で生活している人々が参考になったり、教えられたりする要素も数多く存在すると考えられますので、注意して対応しなければいけません。

例えば、現代の日本社会では、核家族化や少子化、高齢化社会、個人のライフスタイルや価値観の多様化が進行し、競争社会や受験戦争が激化する中で、職場や学校、家庭での人間関係のいざこざ、ストレスなどに悩まされるケースが多く、いじめや出社(登校)拒否、家庭内暴力、青少年非行、自殺、暴行傷害、窃盗などの問題や犯罪、事件が多発しているという話です。
そのような人間関係のトラブルが発展した形態の一つがテロリストであると考えれば、私たちの日常生活における諸々の問題は、テロリスト映画と共有する要素を少なからず含んでいると考えるべきではないでしょうか。

テロリスト映画は、人間が極限の精神的、身体的状態に陥った時に起こす反応や、人間としての存在意義、周囲の環境とのコミュニケーションの図り方など、バリエーション豊富な数多くのためになる情報を提供してくれます。

この種の作品が、戦争や紛争を助長したり、危険人物を育成したり、特定の集団や社会を差別したりすることに繋がると批判する人々も少なくありませんが、言論・表現の自由という原則に照らせば、頭ごなしに否定してはいけないのではないでしょうか。